お米が日本を変える:胚芽米の勧め・五明紀春のビデオ:美容・健康・ダイエット:食物繊維、ファイバー、栄養分、エネルギー代謝、ビタミンB1、ギャバ、ビタミンE、など

お米と胚芽米のページ

美味しいから、胚芽米の常食を勧めます。
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お米(胚芽米)の博士:五明紀春教授
 
プロフィール
東大農学博士、女子栄養大学・五明紀春教授
お米の胚芽写真
 女子栄養大学教授
 五明紀春(ごみょうとしはる)
 東京大学大学院農学系研究科農芸化学専攻
  博士課程修了、農学博士
 専門分野:食品栄養・機能学。

研究課題:食物の栄養・生理機能特性に関する研究。

日本農芸化学会会員、日本・栄養食糧学会評議員、日本食品科学工学会評議員、

日本臨床学会会員、日本内分泌学会会員、日本フードシステム学会会員。

「食の解釈学−我食べるゆへに我あり(アドア出版)」、

「食の記号学(大修館書店)」他著書多数。

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胚芽米とは何か?http://www.eiyo.ac.jp/haigamai/ より引用)

胚芽米(正式には「胚芽精米」)は、米種子の胚芽を残すように、特別な方法で精白した米です。

普通の精白米に比べて微量栄養素や生理機能成分を豊富に含み、また、玄米に比べて食べやすく消化されやすい特徴があります。

胚芽米は、栄養価を損なわずに白米の持つおいしさを追求したお米です。

お米が本来持っている価値を巧みに引き出した「健康米」といって良いでしょう。

図1 胚芽米の構造
図 1
高級米で80%胚芽を残す技術が開発された

胚芽米とは胚芽保有率が80%以上のお米です。

胚芽精米は、特別にとう精した「七分づき米」といえるでしょう。

さて、玄米を普通に精米すれば、胚芽の部分はヌカといっしょにポロポロ取れてしまいます。

精白米の品位基準では20%以上の胚芽を残してはいけないことになっています。

この基準を満たすものを「胚芽精米」と呼んでいます。

特別に開発された精米機を使うと胚芽だけを残して白米同然に白くすることができます。

胚芽精米の品位基準は、精白米とは逆に、胚芽80%以上を残す、としています。

胚芽精米の栄養価値を高めるために、とがずに炊飯できるよう「無洗化処理」をして付着ヌカを除去し、

また、保存性を良くするために、冬眠密着包装(袋内を炭酸ガス置換)して市販されています。

 胚芽米は総合ビタミンなどの微量栄養素の濃縮パック
無機質、ビタミン含量では、胚芽精米は玄米と精白米の中間にあることがわかります。
(図2、図3)


微量無機質栄養素では、比較的他の食品から取りにくいマンガンが多いのが目立ちます。

ビタミン類では、ビタミンB群とEが、精白米に比べてかなり豊富です。

胚芽にはこれらのビタミンが濃縮パックされているのです。

胚芽精米とは一粒づつの米に「総合ビタミン剤」をくっつけたようなものです。

図2 主要無機質含量比較 mg/100g
図2 主要無機質含量比較 mg/100g

ビタミンB1は胚乳デンプンの自己消化で生成したブドウ糖を代謝し、生長エネルギーを獲得するために不可欠の因子となっています。

人体においても、ブドウ糖の代謝にビタミンB1が必要であるのと同じで、胚芽にB1が濃厚に含まれている理由があるわけです。

胚芽精米は、そのデンプン(ブドウ糖)を代謝するのに十分なビタミンB1を含んでいます

なお、精白米では、そのデンプン(ブドウ糖)を代謝するのに必要なビタミンB1が不足しています。

図3 ビタミン類含量比較 mg/100g
図3 ビタミン類含量比較 mg/100g

精白米だけに偏って、適当な副食を欠くとブドウ糖代謝が不調になり、脚気病になることはよく知られています。

ビタミンEは、B群よりもさらに胚芽に濃縮されて存在し、その含量は、玄米と比べてほとんど遜色ありません

米種子は、翌年発芽するためには、長期間生命力を保っている必要があります。

ビタミンEには、空気酸化から胚芽を守る働きがあります。いわば種子の寿命を維持する老化防止剤といって良いでしょう。

人間も胚芽同様、Eの十分な供給によって、細胞機能を若々しく保つことができます。

胚芽精米は、「老化防止米」といっても良いでしょう。

胚芽精米めしを毎日食べることで、大体、所要量の四分の一程度のEを補給することができます。

脂溶性ビタミンであるEは、体内で蓄積する性質があるので、胚芽精米を毎日食べることで、より大きな効果が期待できます。

 胚芽精米の生理機能

胚芽精米を毎日食べている人から、便通が快適で胃もたれしない、という声を聞きます。

これは、食物繊維(ファイバー)効果といえます。胚芽精米の食物繊維含量は、精白米の3倍、玄米の半分近くあります。

胚芽精米めしは、精白米めしに比べて、旨味が強く、ほのかな甘味があります。

炊飯前の水浸漬、炊飯時の加温過程で、デンプンの消化が進み糖分が生成するためです。

浸漬時には、ガンマアミノ酪酸(GABA)が多量に生成してくることがわかってきました。

最近の研究からGABAには、脳神経機能の調節、代謝促進、血圧調節などの生理機能があることがわかってきました。

参考サイト:1.GABA(ギャバ)の効用

日本におけるがん征圧の中核拠点である、独立行政法人 国立がん研究センター がん予防・検診研究センター予防研究部から、「多目的コホート研究(JPHC研究)」からの成果として、米飯摂取と糖尿病との関連について発表がありました。特に米飯摂取量によって女性で糖尿病発症のリスクが上昇する項目が、報道機関で大きく取り上げられました。

今回の疫学的研究報告は、「ご飯摂取量」と「糖尿病」の相関があったということです。
相関があるということは、糖尿病罹患(りかん:病気にかかること)率とご飯摂取量に因果関係があるということではありません。「原因の一つとして可能性がある」と解釈するべきです。

糖尿病とお米との関連で問題になるのが、精白時にクロムが失われる点です。クロム(Cr)は微量元素のミネラルです。お米には、胚芽部分やヌカ部分に、クロムが多く含まれています。

現代の日本の食生活全般が、精製した加工食品に支えられている一面があります。主食である白米しかり、おやつ類も含まれますが、非常に精製したものが多いのでビタミン・ミネラルの不足が指摘されています。かと言って、パン食がいいかというとそうでもありません。小麦も、お米同様、精製して白くすると著しくミネラルのクロムが減ってしまいます。

クロムは、不足すると、糖尿病と直結するミネラルであることが分かっています。インスリンは体内吸収されたブドウ糖の代謝に必要なホルモンです。クロムはこのインスリンの働きに不可欠なミネラルであることが知られています。
クロム不足で糖尿病が増えた事例がアメリカのある街であります。

精製した白い砂糖を使うようになったら、急に糖尿病が増えた。よく調べてみたら、それまで使っていた砂糖が、色のついたあまり精製されていない砂糖で、クロムが含まれていました。街の食料品店が砂糖を真っ白な精製砂糖に変えてから、糖尿病が増えたということが分かりました。その街の周辺地域の土壌には、もともとクロムがほとんどなく、そこで採られた作物にもクロムがありませんでした。当然、その作物を食べている牛のミルクにもクロムが少なくなります。その街に限って言えば、色のついた粗製砂糖がクロムの貴重な補給源だったわけです。たまたま街の食料品店が販売していた粗製砂糖が、その街の住民に、クロムを供給していたのです。食料品店が何も知らずに白い精製砂糖に変えたことから、その街でクロム欠病症による糖尿病が激増したというわけです。

上の事例からも、私たちにとってクロムは非常に重要なミネラル栄養素であることが分かります。「穀類をあまり精製するな」という論拠の一つは食物繊維ですが、クロムという元素も非常に少なくなってしまう点も挙げられます。欧米で言われている「パンは白くしないで、黒いパンを食べましょう」という運動にも同じ理由があります。日本人の食事摂取基準(栄養素の標準的な摂り方)では、日本人には非常に糖尿病罹患者が多いことを踏まえて、新しくクロムという元素が入りました。

胚芽に多いクロムは、精白米にすると失われてしまいます。胚芽米は、今までもっぱらビタミンを残すための精米加工法とされてきました。もう一つの側面として、クロムを残すための精米加工でもあり、糖尿病予防の観点から注目されます。胚芽米は、白米(普通の精白米)よりも、胚芽の部分に必要なミネラルとビタミンを豊富に含んでいます。

今回の研究報告では「糖尿病予防には、日常の身体活動量を増やすとともに、雑穀を取り入れるなどの米飯摂取後の血糖上昇を抑えるような工夫も大切であると考えられます。」と記載しています。
ここで言えることは『お米を食べてはいけない』ということではなく、『食べる時に色々気をつけてやりなさい』ということです。研究報告では、雑穀と組み合わせるなどの適切な工夫を呼びかけています。
雑穀との組み合わせは、まさしく胚芽米そのものを食べることを意味します。雑穀と精米をすでに組み合わせ済みのものが胚芽米である、とも言えるしょう。胚芽米自体は雑穀ではありませんが、雑穀としての特徴をそなえていると言ってもいいと思います。
雑穀の特徴とは何かというと、食物繊維のほかにビタミン・ミネラルをまんべんなく含んでいることです。胚芽米の方が、よりお米の持っている丸ごとの機能を活かした食べ方、本来のお米の食べ方に近いということが言えるでしょう。
「お米を食べるなら7分づき米や玄米でいいだろう」という意見もあるでしょうが、まずくて食べづらいというハードルが懸念されます。嗜好的にどこで折り合うかという時に、今の胚芽米は、白米同然の美味しさを保ちつつ玄米あるいは雑穀類が持っている微量のミネラル栄養素、特にクロムなど、を保持しています。

白いご飯もいいけど、お米の持っている機能を上手に活かして食べる。
お米を上手に食べるということに配慮して、胚芽米をお薦めします。

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